世田谷Nakamachi WEB MAGAZINE

Casual Community オーガニック先進国キューバ!なぜ、カリブ海に浮かぶ島国は、有機野菜大国となり得たのか? 2015.11.13

オーガニック先進国キューバ!なぜ、カリブ海に浮かぶ島国は、有機野菜大国となり得たのか?

カリブ海が世界に誇る島国、キューバ。
日本の本州の約半分の領土に2件のユネスコ世界自然遺産、6件の文化遺産を所有する、悠久の歴史と贅沢な自然を併せ持つ美しき国。首都ハバナでは日常的にクラシックカーが道路を行き交うなど、まるで70年代の映画のセットを思わせるような世界が広がります。

一方でチェ・ゲバラやカストロの印象からか閉鎖的な国家であるという印象も否めません。

美しくもどこか刺激的……そんな背反する魅力を持つキューバですが、実はオーガニック野菜の先進国という意外な側面も持ち合わせます。

近年、注目されているオーガニック野菜。何故、キューバはオーガニック野菜先進国となり得たのか。それには、歴史的な背景と国民の努力が隠されていました。

キューバがオーガニック先進国になったワケ

世間的にオーガニック野菜の先進国として認知されているのはヨーロッパです。ヨーロッパは、健康志向の高い国が多く、農薬などの法律が厳しいため、オーガニック野菜が増えているという背景を持ちます。

対してキューバでオーガニック野菜の栽培が進んでいるのは、前述のような健康志向や法律が理由ではありません。歴史が大きく関係しているのです。

1959年にキューバ革命が起こり、革命政権が発足。翌年からアメリカ政府と対立し、アメリカはキューバへの輸出入を全面的に禁止しました。

キューバ革命後から社会主義国化を宣言していたこともあり、ソ連との貿易に頼る道を歩みましたが、冷戦が終わり、そのソ連が崩壊。食料や石油エネルギーを輸入に依存したため、キューバは突如として危機的な状況に陥ります。

中でも食料は60%近くを輸入に頼っていたため、政権は早急な食料増産を迫られます。ここから、石油エネルギーや化学肥料を使わない本格的な有機農業がスタートしました。

人口200万人の都市でオーガニック野菜を栽培

ただ、課題は山積みでした。キューバは都市部に人口が集中している国だったため、都市部での農業をせざるを得なくなります。そこでコンクリートに覆われていた土地に囲いをつくり、土を入れ、人口の畑をつくるという手法をとりました。

輸入禁止のため、トラクターや化学肥料が使えないため、代わりにミミズ堆肥や牛糞を使い、牛耕も復活させました。また、カビやバクテリアなどからバイオ農薬を作るといった、国民が工夫をこらした独自の有機農業もスタートさせます。

結果、40%程度だった食糧自給率は100%近くになり、オーガニック野菜を自給自足で栽培、消費する国になりました。

キューバから学ぶ、日本のオーガニック野菜

このようにオーガニック先進国キューバから、日本が学べることは多くあります。キューバも日本同様に島国で、かつ主食が米のため米作が盛んに行われています。また、夏は気温と湿度が高く、気候も一部では似た特徴を持ちます。

また、日本でも、東京などの大都市で行う都市型農業が注目されており、キューバのように都市部での農業という点においても見習うべきポイントがあるのではないでしょうか。

とはいえ、輸出入が盛んな日本では、自給自足の危機に迫られることはありません。家から幾分か歩けばスーパーやコンビニに出会うことができ、一歩、足を踏み入れれば豊かな食材が並ぶ光景が広がります。日本人にとって食料危機は縁遠いものと言えるでしょう。

しかし、安心安全な野菜を食べることに対しての意識が高まっている今だからこそ、農業について深く考える必要性があるのではないでしょうか。本当に安全な食品とは何かといった議論や、子どもたちへの食育がより重要になる時代が確実に訪れています。ただ、まだまだ進んでいないというのが日本の現実です。

対してキューバでは、小中学校で当たり前のように農業について実作業を交えて学ぶ機会があり、農業を生業としている農民の方が大学教授よりも収入がいいというケースもあるから驚きです。

食の安全が叫ばれる昨今、その中で注目を集める有機野菜やオーガニック食品。キューバの歴史に思いを馳せながら、普段口にしている食材や食生活に対して、改めて向き合ってみてはいかがでしょうか。そして、その1人1人の意識や行動が、今後の日本の食生活を形作っていくことになるでしょう。

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