世田谷Nakamachi WEB MAGAZINE

Make 街に賑わいを取り戻したマルヤガーデンズに学ぶ。ソフトのデザインを活用した人と人が繋がるコミュニティの作り方 2016.01.29

街に賑わいを取り戻したマルヤガーデンズに学ぶ。ソフトのデザインを活用した人と人が繋がるコミュニティの作り方

いま、日本の多くの地域は問題を抱えています。

地方に行けば「限界集落」や「過疎化」。都市部に置いては「近所付き合いの希薄化」など、地域ごとに異なる課題を内包しています。
地方と都市部、一見全く異なる問題を抱えているように映りますが、実は共通の課題も抱えています。

それは、利用者が減ってしまった公園や商業施設などの「地域の資産となるはずの場所が、うまく活かされていない」というハードの問題。一度作ってしまうと、何十年とそこに存在し続けるため、慎重に計画を練って作らなければなりません。しかし、それを住民自身でコントロールすることはできません。
そこで、現在、注目され始めたのが、ハードを活かすためのソフトのデザイン。地域の資産を長く、多くの人に使って欲しいという思いから生まれました。

さて、ここで言う、ソフトのデザインとは一体どのようなものなのでしょうか。

人と人を繋げるソフトのデザインで地域を元気に。

例えば、地方に新しい公園が完成したとします。この「公園を作成する」というのがハードのデザイン。ですが、いいハードをデザインしたとしても、来園者は完成をピークに減少していきます。そこで、ソフトのデザイン。

すなわち、地域の団体やNPOなどが、来園者が楽しめるイベントを定期的に開催し、来園者を確保する…つまり、公園にきてもらう動機をデザインするわけです。

このソフトのデザインによる「地域の活性」を思いついたのが、コミュニティデザイナーとして第一線で活躍する、山崎亮さん。
公共の場や商業施設などのハードに、地域に存在する自治体などのコミュニティ(地縁型コミュニティ)を繋げたり、共通の趣味を持つコミュニティ(テーマ型コミュニティ)を繋げる場を作ったりと、人と人を繋げる活動を行なっています。

数々の地域を元気にするきっかけを作った山崎さん。彼の活動の中でも、特に社会と地域の問題が浮き彫りになった鹿児島県のマルヤガーデンズを例に、ハードを活用したソフトのデザインによるコミュニティデザインに迫ります。

撤退した百貨店。残された建物と賑わいを失った街を救ったのは、地域のコミュニティ

鹿児島県鹿児島市の中心部、天文館地区に位置するマルヤガーデンズ。
かつては大手百貨店でしたが、九州新幹線の終着駅の鹿児島中央駅が、天文館地区から離れた場所に作られたことで、隣接する百貨店が撤退してしまいました。

結果、客足も新しい都市部へと集中し、街のにぎわいが徐々に薄れていく結果になりました。

しかし、マルヤガーデンズが存在する天文館地区は、元は中心部として栄えた場所、人口も少なくはありません。そこで、山崎さんは、人が集まりやすくなる仕組みをデザインしました。

その具体策とは…各フロアに“ガーデン”と呼ばれる、“オープンスペース”を作ること。ここで、地域のNPOや民間団体などに活動してもらい、他の商業施設にはない、人と人が繋がる場所、コミュニティを作ったのです。

コミュニティでのプログラム(ワークショップなど)に参加した人が、その帰りに買い物をする、趣味の話をするためにカフェに入る。逆に、買い物のために訪れた人が、興味を持ったコミュニティに参加する。さらにはコミュニティで扱っていた商品がテナントで売られる、というケースも誕生するなど、テナントとコミュニティが相互に良い関係を気づいていく。

これは、実際に同じフロアで活動しているからこそ実現したといえます。コミュニティのファンが多くなれば、商業施設に足を運んでくれる人も増え、結果として、買い物客も増加、それと同時にコミュニティの数も完成当時のコミュニティプログラム数は20種類から、わずか半年で37種類と約倍増に。

マルヤガーデンズの盛り上がりに乗じて街も賑わいを取り戻したことはもちろん、このユニークな取り組みが話題となり全国から注目されることになったのです。

50年後、あなたの街はどうなる?都心で生きる私たちがマルヤガーデンズから学ぶべきこと

人口が減少している現代において、この問題は他人事ではありません。50年後に、東京23区内でも同じような事態が起こるかもしれないのです。

現在、東京では自治会への加入率は多くて6割。少ないところだと、4割程度と言われています。これまで顕在化していても、改善するのが困難と思われ続けてきた「近所付き合いの希薄化」といった問題。

仮にこの天文館のような事象が起きた時、いわゆる都市部はどのような対策をとるのでしょうか?

地方と比べて人と人との繋がりが少ない都市部。圧倒的なハードを所有していたとしても、ソフトのデザインをおざなりにしていたら、冒頭で紹介した公園のように人は離れていきます。マルヤガーデンズをはじめとした、人と人が繋がるコミュニティの作り方から、私たちは多くのことを学ぶべきなのかもしれません。

DATA

マルヤガーデンズ

鹿児島県鹿児島市呉服町6-5
099-813-8108

https://www.maruya-gardens.com/

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