世田谷Nakamachi WEB MAGAZINE

Work & Life オフィスに人が回帰する。リモートの先にある充実した働き方の選択肢 2016.02.12

オフィスに人が回帰する。リモートの先にある充実した働き方の選択肢

新しい働き方とは、なんでしょうか?日本では昨今、「ワークライフバランス」のキーワードの元に、様々な議論がなされています。

その議論の中心となっているのが、育児休暇による時短勤務や、リモートワークといった、労働時間、あるいは場所という制約からワーカーをいかに開放するか、という視点です。

一方、欧米ではリモートワークといった働き方はもちろん、そこからさらに一歩進んだ概念が生まれつつあります。例えば、ワーカーのオフィスへの回帰。ある種、日本とは逆の現象とも捉えられますが、一体なぜ、ワーカーがオフィスへと戻ってくるのでしょうか。その根底にある「新しい働き方」について考察していきます。

欧米に見る“オフィス回帰”の潮流

2013年、米Yahoo!のCEOであるマリッサ・メイヤー氏はリモートワークを全面的に禁止しました。メイヤー氏はその理由を「人は1人でいると生産性は上がるが、集団になった方がイノベーティブになる」としています。また「コミュニケーションとコラボレーションが重要。ゆえに、机を並べて働く必要がある」とも語っています。

その根底には、クリエイティブな革新性を生み出すには、人との接点が必要不可欠というマイヤー氏の意図が見て取れます。革新的なアイディアは往々にして、会議などではなく、ちょっとした休憩のときや雑談をしたときに生まれるものです。

作業の生産性ももちろん大切ですが、変動の激しいITの世界では、世界を一新させるような革新的なアイディアが常に求められます。アイディアを出すためにワーカーをオフィスに集合させる。批判ももちろん少なくなかったそうですが、この決断は“新しい働き方”の、さらにその先を提示する、ひとつの象徴的な出来事と捉えることができそうです。

ワーカーをオフィスに回帰させるために、企業は何を行うべきか。一つの解となるのは、オフィスに来る価値を高める、つまり「どんな場所よりもオフィスを最善の仕事環境にする」ということです。海外企業はどのようにして、オフィスの価値を高めているのでしょうか。

イギリスのトップ製薬会社である「GSK(Glaxo Smith Kline)」では、PCやモバイルの支給、快適なネットワーク環境といったインフラ設備はもちろんのこと、個人の背の高さや体型に合わせた椅子や机を用意しています。また、執務スペースには、作業効率を上げると言われるホワイトノイズをかすかに流すなど、従業員が働きやすく居心地の良い空間作りに積極的に投資を行っています。こうした大きな投資を行うことで、快適な空間を構築して優秀なワーカーの確保に努めています。

このように、企業の先進的なオフィス構築は、「アクティビティ・ベースド・ワーキング(ABW)」という考え方の浸透と無関係ではありません。ABWとは簡単にいうならば、場所と時間を選ばない働き方です。場所と時間に自由を利かせ、ワーカーにとって一番働きやすい場所と時間で仕事をしてもらう。GSKはワーカーの自宅やカフェではなく、自社オフィスこそ一番働きやすい場所になるよう設備投資をしているのです。

日本のアクティビティ・ベースド・ワーキング(ABW)

では、日本でABWはどうなっているのでしょうか。例えばグループウエアを提供するサイボウズ株式会社は、ABWにも通じる先進的な働き方を追求していることで有名です。

同社のオフィスは、空港を意識したエントランス、3つの社内カフェ、ミーティングもできるおしゃれなバル、社外の人も仕事ができるゲスト用個人スペース、また遠隔ミーティング背溢美の充実など、社内外の様々な人たちが「チームワークによってイノベーションを起こす」というビジョンを達成できるような構造になっています。

また、ユニークなのはそのオフィスつくりだけではありません。子供が小学校に入学するまで取得できる育児(介護)休暇・育児(介護)時短勤務、育児や介護の休暇。社員のライフスタイルに合わせて勤務時間を決めることができる選択型人事制度、時間と場所に縛られないウルトラワーク、転職や留学など自分を成長させるために退職する人のための育自分休暇制度など、ワーカーの働き方の嗜好やライフステージに対応する様々な制度が整っています。

日本では未だに社員がオフィスに出社し、自分の固定席に座って定時まで仕事をする、というスタイルが一般的です。そうした旧来のオフィス観のハード面とソフト面の両方を一新し、制約を緩和することで多様な人材を受け入れることが可能になります。そして多様な人材を受け入れられるということは、その分、優秀な人材にアプローチすることができるというわけなのです。

働く場所がもたらす、ワーカー達の人生の充実

前述の通り、ワークライフバランスの充実は今、日本が抱える大きな課題です。国内の多くの企業が、ワーカー達の人生の充実を目指し、様々な施策を講じ、オフィスという空間からワーカーを解放しようとしています。

一方で欧米では、リモート以上の快適な労働空間を提供し、労働を快適化するというアプローチで、ワークライフバランスの充実を追求しています。日本のオフィストレンドがこの先どのように変化していくは、まだまだ分かりません。未来、働き方の多様化は進行していくでしょう。そして企業もその受け皿になるべく変化適応していく。その未来は私たちワーカーに多様な選択肢をもたらすものになるはずです。

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